「素敵な作文」 パート2!
2023年7月5日 09時00分「ふれあいTOWN久米7月号」が久米公民館から発行されました。以前、市総体前に本校2年生の生徒の作文を紹介させていただきましたが、今回も、3年生の森貞 順太くんの作文が掲載されましたのでご紹介いたします。(本文及び写真のHP掲載に当たっては、久米公民館及び本人等の承諾を得ていることを申し添えます)
「修学旅行を終えて」 久米中3年 森貞 順太
「修学旅行最高!」最終日、帰りのバスであいさつのため司会者からマイクを渡された僕は自然に叫んでいました。心の底からの言葉でした。すると返ってきたのは、マイクの声よりも大きなみんなの歓声でした。この修学旅行が、僕たちにとってどれほど幸せな時間だったのかを物語っていました。
今回の修学旅行で僕が一番楽しかったのは、京都タクシー研修です。なぜなら、僕は歴史的建造物に興味があったからです。清水寺の舞台から眺める景色の美しさに圧倒され、屋根や柱などに見える細やかな装飾にも目を奪われました。そして、印象的だったのが、「戒壇めぐり」です。これは菩薩のお腹の中を巡り、生まれ変わることで心願成就を祈願するものです。中は本当に真っ暗闇で物音もせず、別世界に入り込んだような不思議な感覚でした。外に出て来たときには、うまれてきたことへの感謝の気持ちに包まれました。また、最も有名な本堂の舞台に立ったときには思わず足がすくみ、「清水の舞台から飛び降りる」という言葉を身をもって知ることができました。舞台を下から見上げると無数の木材が複雑に入り組んでおり、柱には一切釘が使われていないと教わり、日本の伝統的な建築技術に驚くばかりでした。
今回の修学旅行では、本物に触れる貴重な経験と、時間と状況を把握して行動することの大切さを学びました。予定を立てて、効率的に動くことで、自分たちで自由な時間を生み出すことに繋がりました。このことを今後の学校生活や社会に出てからも役立てていきたいと思います。
現3年生は、コロナ禍に喘いだ学年と言っていいかもしれません。そんな中、中学校3年間での最大のイベントの一つでもある「修学旅行」を順調に終え、その充実感と安堵感が綴られていると作文だと感じました。そして、「本物に触れる経験」と「時間と状況を把握して行動する」ことの大切さを学び、今後の学校生活や社会に役立てていきたいという、素晴らしい思いを語っています。
森貞くん、素敵な作文をありがとう。 後輩たちにも、周りの皆さんにも、「修学旅行での学び」の深さが伝わったものと思います。